微細加工
マイクロコンタクト


形状の特徴
写真は、外形Φ0.3mm、内径Φ0.2mm、幅0.1mmのスリットの入った複合加工品です。肉眼では形状の確認が困難なほど小さいものです。
また、すべての寸法公差も±0.005mmと、小さいだけでなく高い精度を要求されています。この製品をスイス型の自動盤を使って切削加工のみで作りだします。
加工方法・工夫点
特にこれほど小さい製品は、どんなに高回転させても切削速度が上がらないので、感覚的には刃物をゆっくりと動かして切っていくイメージとなります。そうなると、加工面がきれいにならなかったり、真円度が出なかったりと、いろいろな問題が起きます。また、あまりにも小さいため、切削加工した後に切りくずの方が何百倍も大きくなるために、製品を探し出すことが困難です。一度切削液の中に入ってしまうと探し出せません。これだけ小さい製品ならではの工夫が必要になります。
難加工材
インコネルメッシュ


形状の特徴
Φ12の棒材に対して、ハニカム形状を90°でクロスさせた状態に加工しております。メッシュ部では残された部分は、2.7%の体積比になり、97.3%の体積を除去しています。残された部分の厚みはおおよそ0.2mm。 インコネルとはいえ、ここまで細くしてしまうと剛性はほとんどなく、バネのように柔軟に曲がります。
素材の特徴
インコネルはニッケルが中心の合金で、耐熱性が非常に高く、ジェット機のエンジン等に使われます。耐熱合金は一般的に熱伝導率が悪く、局所的に発熱して工具寿命が著しく悪くなり、加工の難しい材料といえます。
加工方法・工夫点
まず、ここまで形状を細くしてしまうことで、材料の剛性が落ち、刃物が切り込んでいけなくなってしまいます。どれだけやさしい力で削ることができるか?さらに発熱をどれだけ抑えるか?そこがポイントになります。刃物形状、切削条件、高精度な加工機とその使い方、それぞれにノウハウとアイデアを満載しています。
製造部品
各設備のサンプル

設備ページにてサンプルを紹介しています
由紀精密にある設備ごとのサンプルを紹介しています。スイス型NC複合自動盤、NC自動盤、NC複合自動盤、小型NC旋盤、マシニングセンタのサンプルが見れます。