ストーリー
1950.02 |
故大坪三郎が茅ヶ崎市本村にて大坪螺子製作所を設立 小さなねじ工場から会社はスタートしました。当時は通信機等に使う小さなねじを中心に、ロクロと呼ばれる、部品を回転させる機械を使って加工し、それに様々な手作りの工具を利用して、色々な形状を表現しました。手作業とは思えない、精度の高い製品を作っていました。[【螺子】らし=ねじ] |
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1959.01 |
法人組織とし、有限会社由紀製作所を設立 「由紀」の社名の由来は、創業者の妻、「幸江(ゆきえ)」です。社名には幸せという意味が隠されています。 |
1961.07 |
茅ヶ崎市矢畑に移転、由紀精密工業株式会社を設立。資本金200万円 |
1962 |
カム式自動盤導入 野村精機のスイス型P-6を初めに導入しました。業界的にもロクロを使って一つ一つの部品を手で作っていた時代に代わり、自動盤といわれる、部品を自動で連続加工する機械に置き換わっていきました。カム式自動盤は続けて数万個の量産部品を削り出すことができます。しかし、1つの製品を作るたびに専用のカムとよばれる部品が必要な上、段取り作業にとても時間が掛かりました。 |
1978.08 |
大坪由男 社長就任 |
1979.02 |
資本金800万円に増資 |
1982.01 |
NC自動盤導入 1980年代になると、カム式自動盤に代わり、NC[数値制御]自動盤の時代がやってきます。NC自動盤は製品が代わる際に専用のカムを作る必要がなく、プログラムを書き換えて様々な形状を作り出します。1つの部品を加工する時間を見ると、カム式の自動盤には敵いませんでしたが、形状の自由度、段取り替えのスピードを考えると、圧倒的に優位でした。由紀精密は1990年代半ばまでに全ての自動盤をNCに切り替えました。 公衆電話の由紀精密工業 1980年代初頭、テレホンカード式公衆電話の設置が開始されました。由紀精密工業は生産初期からカードリーダー部に使用されるシャフトを製造し、携帯電話が普及するまでの10年以上もの間、自社の売り上げを支える製品となっていました。 |
1983.04 |
茅ヶ崎機械金属工業団地内に新社屋建設移転 |
1983.10 |
資本金2,000万円に増資 |
1991.11 |
NC複合加工機導入 1991年から複合加工機を導入し、その流れは現在の5軸機まで受け継がれています。旋盤加工に加え、ミーリング加工も1台の機械で行い、工程が集約されました。 大量生産から多品種少量生産へ 2001年のITバブル崩壊とともに、あっという間に量産品の受注がストップしました。今まで大量生産に売上の大部分を依存していた状態だったため、2002年度は売上がおおよそ半減します。しかし、インターネットを活用した営業活動により、少量で付加価値の高い部品を受注できるようになり、2006年度の売上はITバブル崩壊前の状態に回復しました。 |
2006.10 |
開発部立ち上げ これまでの精密部品加工に加え、メーカーや研究機関からの難しい要望に応えられるよう、機械設計部門を立ち上げました。 |
2007.03 |
中小企業新事業活動促進法に基づく経営革新計画の承認を受ける |
2008.01 |
ISO9001:2000認証取得 |
2009.10 |
森精機「切削加工ドリームコンテスト」で金賞受賞 加工が困難な特殊合金インコネルを切削加工によってハニカム形状に削り出したデモンストレーション作品。工具の切れ味、機械の精度・制御方法、プログラミングなど、切削加工の高度な技術を表現しています。 |
2010.01 |
旧社名 由紀精密工業株式会社から株式会社由紀精密に社名変更 |
2010.02 |
茅ヶ崎工場が航空宇宙関連の管理システムJIS Q 9100:2004認証取得 |
2011.06 |
世界最大規模の航空宇宙機器見本市であるパリ航空ショーに初出展 以降2019年現在まで毎回出展 |
2012.02 |
経済産業省主催 中小企業IT経営力大賞 優秀賞 受賞 |
2013.07 |
経産省 平成27年度戦略的基盤技術高度化支援事業に採択 電子ビーム積層造形法と精密切削加工技術の融合による衛星用スラスタ部品の開発 |
2013.11 |
大坪正人 社長就任 |
2013.12 |
経済産業省 がんばる中小企業・小規模事業者300社に選定 |
2014.05 |
横浜ファクトリー設立 |
2014.08 |
資本金3500万円に増資 |
2015.05 |
フランス子会社「YUKI Précision SAS」設立 |
2015.08 |
茅ヶ崎工場が医療機器製造業登録証を取得 |
2015.10 |
経済産業省 攻めのIT経営中小企業100選に選定 |
2017.03 |
皇太子殿下 [今上天皇陛下] ご視察 |
2017.12 |
経済産業省 地域未来牽引企業に選定 |
2018.12 |
由紀ホールディングスグループに参入 |
2021.4 |
現社長 永松純就任 |